冷泉家 王朝の和歌守展(東京都美術館)

最終日。思ったほど来客はないよう。とにかく出展数が多い。これで前後期の展示なのだから、冷泉家時雨亭文庫の膨大さが(本当に片鱗だが)窺われる。
膨大な私歌集が展示の多くを占めているのだが、表紙だけぽんと展示してあるのはちょっと面白味には欠けるように思う。確かに表紙の筆跡も重要だけど。私家集の中に「山田」というのがあって、未詳らしい。おい山田。
9:20頃には入館したが、1時間では全く見切れず75分位?はかかってしまった。高い入館料を取りながらあれっと言うボリュームの展覧会も少なくない昨今、量的にはもの凄い。階段移動の多い、狭い作りの都美術館で、終わりが見えないあたり、一層感じさせられる。
しかし久々に来た都美術館は、老朽化を強く感じさせた。上野周辺の美術館施設は、東博、芸大、西洋美術館などと較べ、いろんな面で劣る感じ。年明けから2年間ほど工事にはいるそうだ。