「グーテンベルク42行聖書」展(丸善日本橋店3階ギャラリー)

http://www.maruzen.co.jp/Blog/Blog/maruzen02/P/7651.aspx
初日。クリスティのオークションで丸善が入手した物を、その後慶応義塾図書館に売却した物を、丸善140周年記念で展示。照明は暗いものの、本文、表紙を見やすく展示していて、装幀まで含めよく見ることができる。このドヒニー本は2巻本の1巻のみではあるが、グーテンベルクの作った時代のものを良く残していて(後補の部分が少なく)、かつ状態が非常によいとのこと。印刷品質や装幀を見ても、この時代に書籍出版が一つの完成を見ていたことに驚く。羊皮紙の他、紙に印刷されたものもあったとのこと。
丸善らしさを感じたのは、これのファクシミリ版の古書を依頼により探すことができる旨、ファクシミリ版の展示に表示してあったこと。やはり洋書のご用聞きが丸善らしさか。しかし幾らで見つけられるんだろう。
http://www.humi.keio.ac.jp/treasures/incunabula/B42-web/b42/lecture/html/00_contents/contents.html
ここを見ると丸善は7億8千万で落札したとのこと。