1対2

山形勝利。
山形は千葉に勝ち点3を取らせなければ十分なところ、勝ち点3をおみやげに貰ってくるおまけ付き。
71分にCKからネット・バイアーノが頭で流し、そこから巻のシュート性のボールを頭でミシェルが押し込んだところで、スタジアムのボルテージは一気に上がったが、直後の74分、ゴール前でいったん岡本がセーブしたボールに交替出場の北川?(ど忘れ)北村が詰めて勝ち越しを許し一気に冷え込む。後は山形がしっかりクローズに行く展開の中で決定期を掴むのは山形ばかり。長谷川を中心に再三惜しいシュートを見せた。
千葉は山形が試合をやりやすいようにやりやすいように展開してあげてたような印象。山形としては千葉に勝ち点3を与えることだけは避けたいはずで、しっかり守りから入り、取ったら長谷川を中心にカウンターというのが狙いというのは戦前から予想できたはず。実際、今週の練習でも徹底したという自陣内守備での数的優位を作るという指示を山形DFは忠実に守り、押し込んでいる場面でもしっかりハーフウェー付近で3対1の数的優位を作っていた。
JEFは運動量を生かしてボールを保持しても、結局パスのタイミングが遅かったり精度が低かったりしてほとんど崩すことができない。基本的にショートパスしか出さないので守る側はボールのあるエリアとバイタルをしっかり人数を掛ければピンチにはならないので守りやすい。巻も、ボールを受けた後、前を向こうとする意識がほとんどなく、ハイボールは後ろに流し、足元のボールはトラップして返すばかりで脅威とはならず。千葉の中盤もほとんどアタッキングサードには入ってこないのでミドルや2列目からの飛び出しと言った場面も見られず。攻撃面では深井くらいしか連動した動きができず。
対して山形は、長谷川はボールを受けた後、前を向いて攻めようとするので大きなプレッシャーをDFに与えていたし、中をDFが固めているときはシンプルにサイドにはたき、そこから切り込んでクロスという攻め方が徹底されていた。特にこのクロスに千葉DFは対応できず、再三危ない場面を作っていた。
千葉は谷澤に替えネット・バイアーノを投入し、早く縦に入れていく展開にチェンジし、ネットもその高さとスピードを生かし前線でプレッシャーを掛けていくが、山形も集中して守り、セットプレー以外ではチャンスらしいチャンスは作れず。最後新居を投入するが時既に遅く試合終了。
問題点としては、プレー全体に得点への意識が無いこと。運動量を高めたプレスにしても、細かいパス回しにしても、その後の得点に向かう意識が無く、ただプレスを掛けるだけ、ただ奪っただけ、ただパスを繋ぐだけ、ただドリブルでコネるだけ、意味がない。スタミナだけは確実に奪われ、相手はシュートを打ってこない攻撃になれてしまう。
谷澤が目立たず途中交替となったのが、ミシェウがボールを長く持ちすぎるせいかは分からないが、深井や谷澤といった選手を生かすには、終盤のようなシンプルなサッカーを前半にして相手の体力の消耗を図り、後半にペースを上げて勝負するような展開を狙った方が良いのでは?今日の試合は、カウンターを狙って下さいというような展開から先制され、さらに前掛かりになって一層カウンターが効いてしまうというもの。
何だかんだで準備やスカウティングの面で山形に大きく後れをとっていた。必要なのはモチベーターではなく、点の取り方、守り方を教えられる監督だなあ。