近鉄御所駅

二上神社口から尺土を経て御所に着いた頃には雨も本降りに。
近鉄の駅前は何もなく、寂れた(年末の休みに入った?)商店街らしきものしかない。高天原方面にどう行こうか考えてみると、タクシーがすぐ乗れるが概算2,800円表示。しばらく待つがコミュニティバスだと100円らしい。
取りあえず傘を調達しないことにはどうにもならないが、駅前の付近の店舗図を見ると近くにファミリーマートがあると書いてあるが全く見えない。何度か逡巡した後意を決して雨の中を駈けていったらだいぶ先に発見。150mくらい離れている。とにかく傘と温かいお茶を購入(折り畳みはなかったが、後で考えると折り畳みでは厳しかった。880円+100円)。駅に戻る道に讃岐うどん店があり、暖まろうかと思ったが昼下がりにも関わらず店内に待っているお客さんもいる繁盛ぶりで断念。
結局駅のバス待合室で時間をつぶし、14:15発のコミュニティバスに乗車。100円を料金箱に入れるだけ。両替機とかはないので必ず小銭を準備!
このバスがなかなか山あり谷ありと厳しい道のり。これを歩き返そうと思っていたのでちょっと心配に。当初は葛城古道の起点の風の道まで行こうと思っていたが、多少距離を短縮しようと鴨神で下車。どうもこれが拙くどこへ行けばいいか全くわからない。しばらく五條方面に向かったがそれらしき痕跡もない。何とかPHSgoogle mapを見て見当を付け、山を下り何とか神社を発見。多分最初から降車地を変えなかった方が早かった。しかし神社は見事。重要文化財の社殿はもちろん、境内地も綺麗にまとまった感。
さらにここから高天原を目指したところがだんだん雪が酷く。やはり平野部とは全く違い積もり始める。さらにどんどん霧が深くなって視界も効かなくなってくる。高天彦神社の参道に入ると鬱蒼とした杉木立で昼猶暗しといった感じ。ここの上りが中々きつい。山道を抜けると今度は雪原。田畑に雪が積もり、畦道のようなところも積雪でぬかるむ。どうにか高天彦神社に。無人だが綺麗に整備され照明も自動で点くありがたさ。狛犬が雪を頭に乗せ、供物のパック酒をストローで飲んでいる姿がかわいい。食べ物を供えるときはイタチなど小動物が出るので祈祷後は片づけてくださいとのこと。
そこからの下山がちょっとやばかった。日没も迫っていたこともあり、道を急いだが、やはり畦道は積雪が、山道は杉や枯れ葉でペースが上がらない。16:30になりいよいよ暗いと思っていたところに滝の音。沢筋の堰堤から水が落ちている。ここを捲くのかと思うと先が見えない気持ちになったが、なんと堰堤越え。しかも鉄製の欄干が朽ち落ちて堰堤上に斜めに掛かっている。仕方ないので意を決してずばっと越えた。越えたところから少し上がると急に視界が開け、実はまだまだ明るかったことに気付く。やはり高天原は凄いところでした。
何とか極楽寺を外から眺めたところでちょうどバス停。16:48発に乗り(ちょうど100円残っていた)一路御所駅へ(40分ほど。寝てしまった。あっと言う間に外は真っ暗に)。
近鉄御所を17:39発、尺土17:48着。17:50発の急行吉野行きに乗り換え橿原神宮前に17:57着。すぐ急行に接続するが取りあえず一休みし、かやく定食(かやくご飯ときつねうどんで600円)で暖まる。18:28発京都行き特急を押さえる(830円)。巻き寿司500円を購入。