東京V対札幌(味の素スタジアム)


調布は紅葉の中。残念ながら笠松へは行くことができず、代わりに来年の対戦相手の視察へ。京王線の駅には、高尾山ロープウェーが2時間待ちの表示が。アウェー側の通路からはアミノバイタルフィールドが木に遮られながらも少し見え、アメフトの早稲田−日大戦が行われていて観客席もにぎわっていた。

東京Vは残留に向け落とせない試合。札幌はモチベーション的にも難しいと思われた。
ところが、あっさりとダヴィの突進を那須がエリア内で倒してしまい、そこで得たPKを自ら決め札幌が先制してしまう。東京Vも、大黒らFWが良い動きを見せ、前半のうちにGK、DFの間をこぼれたボールに大黒が詰め、同点に追いついた。
しかし、後半は間延びした展開になり、結局痛み分け。東京Vとしては厳しい結果に、札幌は残りのJ1での試合をじっくりサポーターとともにかみしめた結果に。
一年ぶり?に見た札幌の試合は、どうも弱者のサッカーという印象。J2時代は、DFとMFが2ラインを引くものの、再度の選手はサイドライン際に張り出し、積極的にサイドから崩す展開で、西谷を中心にそれなりの攻撃力を見せていた記憶があったが、中山元気のサイドは、テクニックの問題か、あまり攻撃的な姿勢は見せられず、特に細かいトラップやパスで難があるため攻撃の機転とはならず、後半途中で西谷を入れてからの方がそれなりにらしさがあった気がする。札幌の選手でこれはと思えたのは、結局クライトンダヴィで、どちらも後半までフォアチェックを欠かさず、勤勉な仕事ぶりが見られた。クライトンはJ2なら引く手数多だと思う。しかしどちらの選手も来期はいないと思われ、札幌の来期が心配。