水戸対徳島(ひたちなか市陸上競技場)

スーパーひたちで一路勝田へ。勝田切り離し車両の自由席は、二人掛けに一人ずつ座ってまだ余裕がある。座席のクッションがよく、寝てしまった。
勝田駅には全く試合がある雰囲気なし。既に夏の例のイベントの横断幕が躍っていた。こっちは良くわかってるので慌てずバス停へ向かうが、アウェーサポにとっては降りる駅を間違えたかと不安になるだろう。
試合は、時折小雨がぱらつく中、何とか傘を差さずに我慢しきっても大して濡れない天気の中、1036人の観客の見守るもと行われた。
遠藤と荒田の2トップ、赤星・菊岡のSH、中盤はパク・チュホと中村、ディフェンスラインは4様・小澤のSB、大和田・キャプテンのCB。
立ち上がりは水戸のプレッシングがハマり、行けるかと思わせたが、その後は中盤が繋がらず、徳島ペースで前半が流れる。
後半は風上に立ち、やや攻勢に出る感もあり?、しかしシュートにはほとんど繋がらない。
後半早い時間帯から徳島は選手交替の駒を2枚使わざるを得なくなる。この当たり、両チームともテクニックに劣る分、当たりが強くなったことにも原因の一端があったと思う。遠藤は良くハイボールに競っていたが、落下地点の予測が悪く(上空の風の影響もあった)、ボールに対して正当にアプローチできず、競り合った相手に危険な当たりになることが多かった。特に、徳島ディフェンスが上にジャンプしてクリアしようとしているところを遅れて横方向のベクトルのジャンプで当たっていった場面では、相手の選手に大きなダメージを与えていた。大和田に相手があんなプレーをされたら冷静ではいられなくなるようなプレーだった。明らかに徳島が取れる
ボールに対してFWの遠藤があそこまで無理に体を浴びせる必要は全くないので、そのあたりを十分に考えてプレーして欲しいし、サポーターもプレーを賞賛すべきではない。ひたちなかのようにピッチの声が通りやすい競技場で、安易な審判批判をすることは全くプラスにならないことも理解する必要がある。今日の試合に関しては、副審のオフサイド判定に疑問の残るプレーが一つあったが、主審はフィジカルコンタクトには寛容(雨でスリッピーなピッチのため、全般的に痛むプレーが多く、流し気味の試合の割にテンポは良くなかった)で、しっかり見ていた印象。
そんな訳で、遠藤は行くべきところと押さえるところをうまく使い分けて欲しい。以前より足下には収まるようになった気がするが、パスの精度は低い。頑張れ。
水戸の交替はこの遠藤から堀(これが結果的に当たり)。残り5分で赤星から金沢。
赤星は自信を持ってプレーしているように見えるが、持ちすぎて奪われることが多い。パスがカットされる場面も多い。まだまだこれから成長する選手とは思うが、他にも中盤は豊富なため難しい。
得点の場面、その直前に徳島が引き分け狙いで選手状態を行っていただけに、徳島のショックは大きく、水戸の喜びも大きかった。完全に崩して最後は堀が流し込むだけという、今のサッカースタイルではもっとも望まれるプレーだった。
守備では何度かフリーで打たせる場面があったが、徳島のシュートの精度が低く助けられた。
内容的には不満が多いが、とにかく勝てたことが大きい。これで最下位は脱することができた。プレッシングは継続することができたので、後は縦ポン(雨の中意図的に行ったんだろうが)を減らし、中盤で細かく繋いで崩せれば。